キミの手の奥の僕



教室に戻ると、未玖が私たちをみて駆け寄ってきた。


「おはよっ、あれ?なんで手繋いでるの?」


不思議そうに首を傾げる未玖。


そういえば、なんで繋いでるんだろ。


…それより沙和に見られたら誤解される!



はっとして急いで手を離すと、晴の手から私の手を抜く。



そんな私を見る晴の目を見れないでいると、未玖が私の手をぎゅっと握った。



驚いて未玖をみると、きゅんとするような可愛い顔で笑って私をみていた。


「ずるいっ僕も佳世と手ー繋ぐっ」




そんなことを言ってぶんぶんと手を振るから、更にきゅんとしてしまう。



もー可愛いなぁ!










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