キミの手の奥の僕



そこに辿り着くと、私の席の後ろが沙和だった。



当たりまえと言えば当たり前だけど…。







実は沙和と私の苗字は同じなのだ。




藤井 香世。








藤井 沙和。




沙和と私が仲良くなった理由はまず、苗字が一緒だったからというのがある。




そして、血液型は二人ともО型。





そしてそのまた次に生まれた月も一緒。








そんなこんなで気が合っていつも一緒にいる。





前の席に勝手に座った沙和と自分の席に私が座ると視界にある揺れるものが見えた。






クリームブラウンの髪の毛だ。






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