恋の歌〜歌姫メモリー〜
《伊月 side》
ヤバい……。
なんであんな可愛いんだ。
完璧に惚れた。
瑞沢姫歌。
見学に来てた1年。
俺が絶対音感をもってると言ったら凄く可愛く笑った。
その笑顔に惚れた。
まさか、誰かを好きになるなんて。
「伊月……姫ちゃんに惚れたでしょ」
「ああ、惚れた」
亜月に言われて素直に認める。
「やっぱりね。
伊月、分かりやすい」
悪かったな。
仕方ないだろ。
あんな可愛い笑顔を間近でされたら、動揺するに決まってんだろ。
可愛すぎなんだよ。
これからどうするかな。