恋の歌〜歌姫メモリー〜
とにかく走って伊月先輩から逃げた。
「…か!姫歌!」
ええ?
伊月先輩!?
なんで追いかけてくるんですか!?
いま顔真っ赤だからみられたくない!
「聞いてんのか!止まれって!姫歌!」
止まりたくありません!
「姫歌!」
「きゃっ」
伊月先輩に腕を捕まれた。
きゃあああ!
どうしよう!
「おい…嫌じゃないってなんだよ。お前、俺のこと好きなの?」
へ?
ええ!?
す…き?
私が伊月先輩を?
好き…?
「…っ俺は、お前のこと好きだよ」
はい?