ウラコイ2 銀幕の旦那様
先輩の気持ちにはこたえられない
「……槌谷は幸せなのか?辛くはないのか、彼は俳優だろう。普通の付き合いは出来ない…」
「それは…はい。辛くない訳ないですけど…もうなんか慣れて…、大丈夫です」
千広先輩は そうかと明るく言った
「…、槌谷にそこまで言われちゃなぁー」
「…」
「向こうからかえってきてさ、専門の頃とは違う顔でさ何かあったとは思ったけど…」
何かあった…
「神田さんなんだな、槌谷にそういう顔をさせてるのは。…」
「はい…。」
私は頷いた
「…槌谷が幸せならいいんだ。」
「先輩…ごめんなさい。」
ちゃんと好きだった…
翔太君と会わなかったら
もしかしたら…
「優しすぎるんだよ…槌谷。お前が気にする事ないんだ、話してくれてありがとう。」
「はい……」
先輩 ごめんなさい。
優しくしてくれたのに…
「明日も頑張ろうな」