ウラコイ2 銀幕の旦那様
わたしカメラマンで良かった
のかな…ごめんね
「……楽だろうな。分かってるんだよ、そんなの。だから何なの、お節介も過ぎると怒るよ…」
分かってる
もしかしたら…を
悲しそうな顔で言っていた
みちるさん
距離が近くなって…
俺が演技してるのを
見るのが辛いと言った。
もし同じ俳優だったら…
「あの人のために嘘をついて隠して…神田さん、あの人がそのうち面倒になる。そして思うはずです、何で…カメラマンなんだって…」
ドンッ!
一条さんは
びくっと身体を震わせた
壁を叩いた
言葉は途中で途切れた…
「――うるさいんだよ。」
みちるさんに似てない声…
似てない顔…
でもどこかみちるさんに
似ていると感じた
一条めぐみ…
もしみちるさんが
女優になってたら
こんな風なのだろうか
俺はふっと笑った…
〈目線おわり…〉