ウラコイ2 銀幕の旦那様
千広先輩とわかれて部屋に戻ったら
美帆はじぃと畳を見ていた
「美帆…ただいま」
「うん。」
「携帯見てどうしたの?工藤君…、」
美帆は携帯から目をそらして私を見た
「……絶対あっちからかけてこない限り謝らないんだから。私は悪くないわ…」
「なにが理由でケンカしてるの?よっぽどだね、美帆が謝らないって…」
美帆は ふんと携帯をバックにしまった
「……まぁね。千広先輩は大丈夫だったの?」
「うん…大丈夫だった。納得してくれたし…」
「まぁ油断は出来ないわね…。もしかしたら神田弟にカマかけるかもしれないわね……」
「そうかな…?」
千広先輩は 笑っていた
幸せそうだと言ったのに…?
「…まぁいいわよ、それは。それより神田弟は来ないわね?来るように言った(命令した)のに…」
「え…呼んだの?忙しそうだったのに。」
「…あんたと結婚の話したらって言ったのよ。映画終わったら、するんでしょ…」
するんでしょ…って。
それは…