ウラコイ2 銀幕の旦那様
次の日
撮影前に翔太君と話すために近くに行った
「神田君。」
「ああ…槌谷さん。」
「昨日、来なかったけど何かあったの?」
声を小さくして聞くと笑った
「…疲れて寝てたみたいで。ごめん、着信も起きてから気付いて…」
「そうなの。こちらこそごめん、あのね…」
「神田さぁん、ちょっといいですか。…台本で…」
翔太君の後ろに一条さんがいた
「あぁ…ごめん。槌谷さん、また…」
「はい…。」
翔太君はセットに行きながら
一条さんと話している
「…仲良さげだわね。怪しいわ…」
「美帆!…怪しくないよ。俳優なんだから、当たりま…え…」
キスするかしないかするかの
位置で一条さんはじっと見てる
「お似合いよね。ふたり、年もあんま離れてないし…、付き合っちゃいそうだね」
近くで衣装の
スタッフの子の声がした
お似合いだ
確かに でも
翔太くんは、私の彼氏。
私を好きだと言ってくれた