ウラコイ2 銀幕の旦那様












出演者のメイクをちょっとなおして
衣装の人と話しをした





神田弟は 共演者の人と話している




無邪気そうな顔。



なんだか、いらいらする







みちるはあんだけ悩んで


まるで神田弟は何も悪い
ことしてないって顔して。






確かに演技は上手くなった
女優のあしらいも出来てる








「町谷」


「千広先輩…、暇なんですか」





苦笑して千広先輩は笑った


あたしの皮肉に彼は慣れている



「いま休憩だから、その槌谷。何かあったのか?」


「…まぁいろいろ。奴関係です、ったく」


小さく舌打ちして神田弟の方をみた




「…町谷嫌いなの?神田さん、」




「フツウです。みちるの彼だから…」




「神田さんは…、本当に槌谷が…好きなのか。俺にはよくわからないんだ、槌谷は…笑ってたけど、やっぱり俳優だし、まだ若いだろ…」





「そうですね。私も彼をあまり信用してないですよ、でもみちるは好きだっていってます。」



ははと千広先輩は笑った



「…町谷もわからないか。本人に聞いてみるかな」



「そうして下さい。千広先輩が修羅場ってるのちょっと見たいです」





冗談半分で言ったのに
千広先輩は真剣な顔をしていた







〈美帆目線おわり〉
< 113 / 600 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop