ウラコイ2 銀幕の旦那様
冷たい手…。
「ん……、」
まぶしい…。
「おはよう。」
目を開けたら
翔太君の優しそうな顔が見えた
え…
かばっと起きて時計を見たら
もう7時を過ぎていた…
「ああ…寝過ぎた。えと撮影は、美帆は…あ、えと…」
「…撮影は雨待ち。町谷さんはまだ現場にいる…これでいい」
翔太君はくくと笑って言った
「……あ、はい……」
あ…
さっきの一条さんの言葉を思い出した
「みちるさん」
「…なに?」
真面目な顔をしていった
「俺が好きなのはみちるさんだけだから」
「……どしたの急に?」
「言っておきたくて。最近撮影忙しくなって、…会わないだろ。だから…」
寂しそうな顔
翔太君の髪をサラサラと撫でた。
「…ありがとう。久しぶりに聞いた」
「言わなきゃ分からないだろ…」