ウラコイ2 銀幕の旦那様
スタジオから離れた外に一条さんと翔太君はいた
「……すいません。神田さんさっきからミスばっかりして…」
「調子悪いの?…昨日俺の彼女に脅したからかな、」
翔太君…ちょっと怖い…
「それは…、」
「…不調な時は誰にでもあるから仕方ない、俺も何回でも演技するし、助言だってするよ。けどそれだけだ。俺は君を好きにはならない。」
……翔太君。
一条さんに頼んだんだ
美麗さんに会わせてって―
「……脅したのは、困らせたかっただけです。」
「だから何でだ。彼女は君と話したがってる。…向き合わなきゃ何も変わらない。君が何を考えてるか知らないけど…それじゃ何も伝わらない…」
「…神田さんもあの人を味方するんですね。パパもママもみんなみんな…あの人ばっかり。あたしは……っ、話したくありません…」
彼女の怒鳴る声が響いた
話したくありません…
「……みちるさんみっけ。またストーカー?」
翔太君はひょいと出てきた
「気づいてたの…?駄目だなぁ…ストーカーの才能無いな…はは…」
「……」
翔太君は急に
ばっと両腕を広げた
「なに…」