ウラコイ2 銀幕の旦那様



「あなた…本当に人が良すぎるわよ。簡単に許さないでよ、わたしのこと。」




「うん、だけどやっぱり…、あなたは美麗さんの子だから。」




ふっと一条さんは笑った




「妹だから?」



「そうかもしれない。…私は妹がいたって聞いてどこかで嬉しいと思っていた、確かにしょ…神田君のこと言われて嫉妬したけど……」



嫉妬していた

逃げたかった……





けれど




「…無視する訳にはいかないって思ったの、」




彼は私とずっと一緒に
いたいと言ってくれた



そのためには 彼女と
会わなければならないと…



正直会うのはつらい





けどあの

優しくて
真っ直ぐなあの人が


私のことを考えてくれてるから



私が応えない訳にはいかない…



「神田さんが惚れるわけね。弱いだけじゃないのね…」



「そうかな。」



「…けどあたしは神田さんをまだ認めていないから。どこがいいのかさっぱりだけど……お姉さんが好きなら応援するわ」



お姉さん…



前みたいな
嫌みな言い方じゃない
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