ウラコイ2 銀幕の旦那様



「…市村に説教されたのが効いたみたいです。すいません」


「あなたが謝ることないわよ。まだ甘ちゃんなのよ、……」





いつまで彼女を縛ってるの?


「ねぇ神田弟…あたしはみちるを縛っているのかしら」



庭はシンとしている


「しばる…って、」



「旬に言われたのよ。いつまでみちるを縛ってるのって…それが彼女を安心させてるんじゃないか…て」



あたしは目の前の男を信じていない



何を言っているんだろう

でもずっと一人で考えているのはつかれた




「…なんとなく分かる気がします。いや…町谷さんが悪いんじゃないけど…」


旬もそういって哀しい顔で微笑んでいた





「あたしはずっとみちるといたわ。貴方より旬より…」




もしかしたらあたしは
悔しいのかもしれない



ずっと一緒にいて
あの娘を守ってくれる男なんていないって思って…







でも 急にこの男…神田翔太
が現れてそして彼氏になって




みちるは幸せそうに笑っていて…





「けどわかってるわよ。神田弟…友情だけじゃみちるは幸せにはならないって…」



「……」



神田弟は黙っている

ニコニコした顔は無表情になっていた



< 135 / 600 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop