ウラコイ2 銀幕の旦那様
「神田爽でーす。高2の17です、えっと…スタッフの人!翔兄すごいすご――い」
「……」
めぐみさんはジロリと神田爽さんを見ていた
かわいい娘だ。髪は短いけど、スタイルはそれなりにいい
なにより若い…笑った顔がとても可愛く見えた
好きなのかな。
翔太君のこと…
「……じゃそれだけだから。おい、離れろ爽!」
「やぁだよー、照れてるのぉ翔兄ぃ!?」
じゃれあいながら廊下を歩いて行った
「「何あれ」」
「神田爽さんだよ。あれって…二人共顔が怖いよ」
美帆とめぐみさんはじぃと廊下を眺めてた
「姉さんあの人、ぜぅぇったい天然よ。しかも自分で気付いてない天然。性質悪いわ、」
「…でもいい娘そうに見えたし。」
めぐみさんは首を振った
美帆もうんうんと頷く
「いい、今までは顔のいい他人の女優とかだから無視出来たけど身内よ、下手に扱えないから、ヤバいかもよ神田さん」
ヤバいかも…
不吉な予言を残してめぐみさんは戻っていった