ウラコイ2 銀幕の旦那様
「ちぃ姉。」
「わっ、めぐみさん。どうしたの、ちぃ姉て…」
外に出ようとしたらめぐみさんが声をかけてきた
「撮影してる最中ずっと考えてたの、お姉さんの呼び名。名前はみちるでしょ。だからみちるの“ち”を取って“ちぃ姉”そんなことより」
ちょっと感動したのに
めぐみさんは真剣にあたしの目を見て言った
「爽って子。いいの放置プレーしてて」
めぐみさんは後ろからついてきた
外はいい天気だ…
「いいよ。心配してくれてるの?」
「…心配だけど…。神田さんもちょっと酷いわよ、ちぃ姉。確かに仕事に私情を持ち込まないのはいいことだろうけど……」
めぐみさんはもどかしそうな顔をしてる
「…ちぃ姉は好きなんでしょ。仕事でも…少しは気持ちを見せた方がいいんじゃないの。……好きな人なのに他人事みたいにあんまり興味ないみたいに言って…」
「うん…」
興味ない訳ない
もしそれでバレたらて思うと怖い…
「…ちぃ姉優しいから、神田さん甘えてるのよ。たまには甘えなきゃ!」
めぐみさんは
びしっと指をさした…
年下に押されてる私って…