ウラコイ2 銀幕の旦那様










「…今日夜会えない?」



「え…。」





現場に戻ったら翔太君から人の見えないとこに連れ込まれた



「でも爽さんは。明日も撮影あるし………」


「爽は今日は午後から観光に行くらしい。明日はあんまり出番は少ないから…嫌?」


後ろの壁に腕をのばした




耳元近くに顔をかがめて言った





「…嫌じゃないけど、他の人とか…との付き合いとか、」




甘えなきゃ…て




「…いいよ。別に…」



「……わたしは大丈夫だよ。翔太君がいいなら…」





近くてドキドキする
汗と着物の匂いがかすかにする





「決まり。10時にホテルの入口」


「入口?でも人が…このホテル外に何かあったっ……ん…」





ふっと軽くキスをされた




「…しょ、っ……ん。…だめ、」



とまらなくなる…




私はぐいと近くにあった翔太君の身体を押した



「…ごめん。…じゃあ約束、」




あたまを撫でて翔太君は表に出ていった






「……。あつい」







頬はとても火照っていた。












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