ウラコイ2 銀幕の旦那様
翌日、相変わらずいい天気だった。
「はい今日もよろしくね。」
海江田監督の挨拶ではじまる
俺は衣装を確認しながら
みちるさんを見ていた
慌ただしそうに動いている。
昨日してしまった…
けど彼女はいつも通りだ
「おはよ。なにぼっけーとしてるのよ。神田弟」
「おはようございます。町谷さん、いや…」
苦笑しながら言う
町谷さんは強気な顔をしている
「みちるとヤったんでしょ。良かったわね」
「何が良かったんですか」
「…あんたたちが微妙に幸せそうなのがよ。なに遠慮してるか知らないけど、やりたいならやらなきゃ。仕事に集中したいから…手を出さないのは無理よ」
相変わらず気持ちいい
くらいさっぱりした言い方だ
この人の前じゃ
隠そうにもなにも隠せない
「ご忠告感謝します。」
「嫌な男。」
言うだけ言って町谷さんは
他の役者のところに行った
朝からなにを言いに来たんだか…
「おはようございます。先生、昨日は姉とどちらに行かれてたのかしら?」
「おはよう。瑠璃子さん、お姉さんとそんなに話したかったんですか」