ウラコイ2 銀幕の旦那様



ここは確か…7階


下はプール……






風が冷たい…


落ちてる……





だんだん下が近くなる……。







怖い…







目をつむった…
まだ死にたくない……







意識はふっと飛んでしまった























「じゃ神田君お疲れさま。僕はちょっと…」


「はい…また明日」

水野さんはまたタクシー
でどこかに行った




ホテルの入口まで
送ってもらい中に入る




「――っ!」



誰かが叫ぶ声が聞こえる




何だ…。



なにか 落ちてくる…?




「!みちるっ…」




まさか。





まさか…



着物だったが、ばしゃんと
近くのプールに入る



まとわりつく着物がうざったい





みちる…さん?






加速してだんだん近付いてくる…





見慣れた
きれいな茶色い髪が見えた








































バシャン!










水しぶきをあげて
プールに落ちてきた




水の抵抗を受けながら
彼女を抱き上げる



心臓は止まっていない…







「みちる!」


町谷さんが駆け寄ってきた

ホテルの人間も連れてきたらしい…




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