ウラコイ2 銀幕の旦那様
「ごめん…けど理由があったの。いろいろ」
そうだ…7階から落ちて…
ネックレス…!
「美帆…ネックレスは?ミスリーの…あたしの、」
「一応神田弟が持ってるわよ。…偶然あんたの落ちる近くにいて、あんたを助けたのよ。今は…席を外してるけど」
美帆はハンカチで
目元を押さえつつ言った
翔太君が…
翔兄の彼女なんでしょ…!
「美帆。爽さんは…、」
「神田弟が尋問し終わって今日のところは帰したみたい…。ちょっと涙目だったけど、いい気味だわ。」
「そっか…」
とっさに飛び降りてしまった
軽率な行動…
でも 無くすわけにはいかなかった…
無くしたくなかったのだ
彼のものであるたった一つの証。
「……ちっ、ヒーローが来やがった。じゃあ交代するわ。じゃあしっかり寝てねみちる…」
携帯を睨み
美帆は畳から立ち上がった
「…うん、ありがとう。」
「なに言ってんのよ、」
軽くいなし美帆は出ていった
代わりに彼が入ってきた
「…翔太君…。」
「…大丈夫?じゃないよな…異常はなかったんだろ」