ウラコイ2 銀幕の旦那様
翌日…
爽さんと叔父さんが訪ねてきた
「久しぶりだなぁ。翔太…爽が迷惑かけたな」
「いいよ。叔父さん」
翔太君の叔父さんの後ろに爽さんは隠れていた
「叔父さん…、?」
「はじめましてじゃないか。神田玲二です。爽が迷惑をかけました…」
にっこり笑った
どことなく怜一さんに似ている
なんか不思議な感じがする…
「…叔父さん、この人は俺の彼女の槌谷みちるさん」
「…へぇ。槌谷…彼の娘さんか、」
私は頭をさげた。
「…小さい頃、兄貴がかわいいかわいい言ってたなぁ。…こら爽っ…」
「わかってるっ…。パパはどっか翔兄と行っててよ…ちゃんと話すからっ」
玲二さんと翔太君は
苦笑しながら
喫茶店から出ていった
「爽さん…」
「……昨日はごめんなさい、…悪かったわ。一方的に…あんな事して」
爽さんは 目を伏せて
呟くみたいに
小さな声で言った
「…うん」
「昔からずっと好きで認めたくなかったの…。けど…あたしの気持ちには応えられないって…。いとこで、そういう風に見れないって…」