ウラコイ2 銀幕の旦那様
「……大変なんだな。あの人も」
「…うん。…」
翔太君も何か
美帆から聞いてるのかも…
工藤君のこと。
「まぁ最後はなるようにしかならないからな。いいように転ぶ事を願うしかない…」
「そうだね。…」
なるようにしかならない
結局はそうなんだろう。
なんだか全ての出来事に
当てはまる気がした
「……そういえば浴衣なんだな、綺麗だよ。」
「ありがと…」
お面をずらして
見えた顔は笑っていた
「なら行きましょうか?お姫様」
「…はいはい」
わざとらしく
出した手を握り返した