ウラコイ2 銀幕の旦那様
「そうだな…いいほうに転んで良かったよ。あの人には誰かにお守りをしてもらわないと…」
お守り…かぁ。
工藤君がお守り…
「……そうだね。」
「……」
「神田さーん…ちょっといいですかぁー」
衣装の人が翔太君を呼んだ
「はーい。じゃまた…」
「うん。」
翔太君はなにか
言いたそうな目をしていた
なんとなく言いたいことは分かる
結婚…でも まだ
映画を撮っているから…
〈翔太目線〉
「水野さん…。」
「…あぁ神田くん、どうかしたの?」
「水野さんて結婚する時どうだったんですか?…」
水野さんはぽかん
とした顔をして苦笑した
「あぁ…すこし大変だったけど。僕がこういう仕事してるから迷惑はかけてしまうけど、でも一緒にいるならこの人がいいなって思ったから…、」
「……そうですか」
水野さんは パタンと
スケジュール帳を閉じた
「そう焦ることでもないと思うよ。」
「はい…」
「たしか親父さんが結婚されたのも25才だったからやっぱり、気になってしまうよね…。」
親父は25才で結婚した…
まだ若いと世間に
たたかれたけど母さんと結婚した