ウラコイ2 銀幕の旦那様
「元気になったみたいだな。槌谷…」
「あ、はい。心配かけてすいません」
千広先輩は別にいいさと笑った
「誰でも調子は悪くなるからな…。そういや神田さんもよくなったな、さっきまで2テイクは出してたのに…」
「あはは…、」
……さっき彼に
会って話したから…
なんて言えない…
撮影も終わり、
私は部屋で明日の
撮影の復習をしていた
美帆は そとに出てる
きっと工藤君と電話だろう
「みちるさん…。」
「はい…どうぞ」
ガラッと開けて入ってきた
「わ…、同じ旅館なの?部屋小さ過ぎじゃない…」
翔太君は天井を
見ながら横に座った
「こんなもんだよ。お疲れ様……、」
「うん。ようやくみちるさんの顔を見れた」
何だか
改まると恥ずかしい…
三年振りで…
ちょっと 違うひとみたい
「……照れてる」
「ま、まさか照れてないよ。もう28だよ…、流石にね…」