ウラコイ2 銀幕の旦那様
















休憩になった
めぐみさんは
口をあんぐりあけていた





「え…ちぃ姉。午後はいないのー。」



「ごめんね。監督の用事で、飛行機のチケットも取ったから…」




めぐみさんはつまんなーいと言った


「あんたはワガママなのよ!あたしがいるでしょーが、なにが不満なのよ」



美帆はめぐみさんの
メイクをなおしながら言った


「そーゆゴーマンな所よぉーひゃにふんのよ~」


美帆はめぐみさんの鼻をつまむ


意地の悪い笑顔で


「あたしにワガママ言うなんて1000万年早いのよーこーの小娘ぇ~。」



「いひゃいいひゃい…あははは」




わき腹をくすぐり美帆は意地悪をやめた



「もうっ町谷さんのバカッ…気をつけてね。仕方ないから町谷さんで我慢しといてあげるわ」




袴をなおし ぱたぱたと共演者の所に走って行った



「仲良しだね。あたしより姉妹っぽいよね」



「バカ言わないでよ、一生いじめてやるわよ。あの小娘……、」




美帆はメイク道具を片付けながら言った




「行くの?」


「うん…、大丈夫すぐ帰ってくるから。」




「……あんた昨日の夜に旬と話したでしょ。」





「うん…。聞いてた?」


美帆は まさかと笑った
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