ウラコイ2 銀幕の旦那様
「……俺向こうで色々勉強してきてさ、映画とかにも出たけど、いまいち変わったか分からない。この『くじら』て映画やりながら考えるんだ…」
「……。」
「この映画、藤堂役だけどさ本当難しいんだ。まだ掴めないてかさ、…時々俺が演じていいか分からなくなるんだ」
「…うん。…確かに難しい役だよね、難しい人だしね、藤堂先生って、」
翔太君は ふっと笑った
「…難し過ぎるよ。本当、なんて言うか複雑?ていうか…、」
「でも、今まで見てる限り翔太君はいい風に演じてると思うよ。ちゃんと向こうで勉強してきた事は、生かそうてしてるんでしょ?」
だって ガラスのとこ
なんか焼き餅やいた…
なんて言わないけど
「……まぁ、うん。」
翔太君は首をひねり頷いた
納得したかな…
「…なんかちょっとほっとした。ありがとう。みちるさん」
「いいえ…」
「じゃあ…」
「……するの?キス」
翔太君は私に近付いてきた
「嫌?」
「……、いいよ。久しぶりだからね」