ウラコイ2 銀幕の旦那様
あたしじゃなく みちる
あんたがどうにかしなさいよ。
〈美帆目線おわり〉
美帆にお礼を言って
ホテルに戻ってもらった
翔太君はびっくりしてるみたいだった
「お疲れさま」
「…うん、…」
あたしはカバンからDVDを出す
「これをとりに戻ったの。怜一さんが生きてる時に撮ったの…」
「…監督の用事ってのは嘘だったのか。」
「ごめんなさい…。」
いいよ と翔太君は呟く
「…あの人も相当なタヌキだな。」
「海江田監督に何か言われたの。」
「…ちょっと。」
「…これ…みる?翔太君、機械は水野さんから借りてきたの。DVDが見れるパソコン…」
「…スタジオで見たい。みちるさんは…。」
あたしは首をふる
「…翔太君一人で見て。あたしは外にいる、ちょっと用事があるから」
彼は頷いた
DVDとパソコンを
渡して中に入っていった