ウラコイ2 銀幕の旦那様
「すいません槌谷さん…近いうちに兄貴と飯を食べに行くから緊張してるんです、ねぇ美帆さん」
「…ふん。」
なるほど
いつの間にか
そういう予定が入っていたんだ
知らなかった…
「柄にもなく緊張してるんでしょ。変な所で可愛いですよね…美帆さんは」
「ラブラブだねぇ。…いいなぁ美ー帆は~」
「うるさい!…あたしトイレ!」
怒りながらトイレに走っていった
「あんまり美帆をいじめないでね。工藤君…」
「気をつけます。なんかあの人からかいがいがあるからつい…、槌谷さんも分かりますよね」
「わかるよ」
くくとあたしと工藤君は苦笑した
「そういえばお兄さんがいないね、ここ何日か、」
あぁと 工藤君は頷いた
「…休暇でこっちに来てる政治家の方達との用事でちょっと…。面倒くさがってました。」
政治家の方達とか…
工藤君自体は家を出て
縁を切ったらしいけど…
よく分からない。
聞けばいいけど聞く気になれない
工藤君は 誰かに呼ばれて
じゃあと 走って行った