ウラコイ2 銀幕の旦那様

●妹と先輩









生徒を好きになる先生







「どうにも理解出来ないわね。教師が生徒と、おぇ…」



「美帆…。」



「…町谷さん、」


撮影は昼で一旦終わり
夜からまた撮りを再開する



『くじら』には
夜の場面が多々あるから


「まぁイケメンだったら考えるわよー、てか実際に『藤堂先生』なんていたら、ヤバいわよ。」





翔太君は ははと笑った



すっかり翔太君が私
の部屋に来て話すのが定番になってきた




「…みちるなら一発で落ちるわよ。『先生』、『眼鏡』、『黒髪』して、演じてるのが神田弟…」



「…まさか、」



「あり得るかも。だって魅力がある先生だし、」





「まぁ魅力はあるけど、…難しいんですよ。あの役」




翔太君は
ぼやき半分で言った



「まぁねぇ…。あ、やば、携帯が。ちょっと出てくるわー」



美帆は言うだけいって出ていった





「何なんだ、あの人は」



「工藤君からだね、きっと」
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