ウラコイ2 銀幕の旦那様



『…瑠璃子さん』


分からないなんて嘘だ
瑠璃子はわかっている






『…なんででしょう、涙が…』


先生を救い出して
瑠璃子は泣いてしまう


嬉しい…

良かった…







『…ありがとう』


『意味がわかりません。』



先生…翔太君は近くにくる




『こんな人間を…愛してくれてありがとう。』




『……こんななんて言わないでください。先生は、素敵な人です』



パタッとわたしは台本を閉じた




「…、みちるさん?」





「勿体無い気がしちゃって翔太君の演技見たい人はたくさんいるのにわたしだけが独り占めして…」




翔太君は いいよ別に…とかけてた眼鏡を外した


「俺のわがままだから、……」


「うん。」









「…みちるさんにはいつでもなにかして欲しいて言ったらする、演技だろうが、何だろうが。……」




翔太君は …わたしの
ためを思ってしてくれたのだ




カメラマンのわたしのため
表には出れないわたし…




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