ウラコイ2 銀幕の旦那様










「よくこんな複雑な機械動かすよな。訳わからないわ」



台詞読みのあと
翔太君がカメラに
ついて聞いたから教えてあげた




「あたしも最初は分からなかったけど…、慣れたら楽しいよ。」



「改めて…さ。映画って皆で作ってんだな。みちるさんもそうだけど、町谷さんのメイクとか工藤さんの照明とか、衣装とか、…いろいろな技術を持った人が合わさらなきゃ一つのモノはつくれないんだ…」



翔太君は カメラ をみながら言った


「そうだね。」



「…俳優はすごいとか言うけど映画にしろ何にしろさ、…テレビに映ってるからすごいて思うだけで…、映らないとこにはもっとすごい人達がいてそういう人の方がすごいって俺思うんだ。手抜きしないじゃん…」




手は抜かない…
抜いたら抜いた分悪くなる



「…なんかすごい褒めてくれるね、スタッフの人を。」


「事実だから。だいだいカメラも何にもなかったら演技なんかしても…。誰も見ないし、…裏方の人がいるから俳優が成り立つんだよ…、」



「…ふふ」


「なに?」




翔太君は
腕組みをしながら聞いてきた



「…なんか今日は語るなぁ…て。」




「俺が語ったら駄目?」



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