ウラコイ2 銀幕の旦那様





あたしは、あんまり男の人を
好きになったことはない…



小学校高学年から 劇団にいた
母みたいな女優になるため

男の子はいたけど
まるで眼中になかった…


女の子とばかり仲良くしてた



下手に男子と仲良くしてたら
女子に睨まれていじめられる


そういうのは嫌だった
ややこしくなるのは面倒くさい





唯一 パパが一番いい男の人だと思った



ママとあたしを
大事にしてくれて優しい





女優の仕事をしだしてから
言い寄る男がいた
けど相手にはしなかった



どの人もパパみたいな男じゃない






あたしはファザコンなのかな…


〈めぐみ目線おわり〉























今日の分の撮影も終わった
あたしは部屋で明日の準備をしていた




「あぁ涼しい…」


「…そう?」




「撮影あとちょっとだなぁ…」



翔太君は ベランダに出て景色を眺めてる


「あっという間だね…なんか早すぎるような。」


「そうだな…そういえばみちるさん一条さんから何か相談されなかった?…」



「ううん…でもなんか悩んでる感じだったな。ん…てなにか知ってるの?」


休憩の合間 台本を
持ったままぼんやりしていた


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