ウラコイ2 銀幕の旦那様
翔太君はん…と
返事がわからない返事をした
「勘…だけどもしかしたら一条さん市村の事好きなんじゃないかって…」
「好き…?」
「まだ聞いてないからわからないけど…そういう気がした。」
「市村さんかぁ…」
「まぁ悪い奴じゃないんだけど…、女性の扱いに慣れてるから。若い女の子ってそういうの嫌なんじゃないかって…なんかあるだろ。」
「まぁ…」
「でも仕方ないって言ったら駄目だけど。仕方ないんだよ…市村は母親が亡くなっている。小さい頃に……」
小さい頃に…
「聞いたの、市村さんから?」
「…ちらっと話していた。兄弟も居なかったからひとりだったって…。だからか女遊びをしてる。…寂しさをうめる為…、」
翔太君はソファーにすっと座った
「…市村は駄目だ。一条さんには荷が重すぎる、」