ウラコイ2 銀幕の旦那様
「て訳で近いうちに市村の親父さんと会う事になった。」
翔太君は昼の休憩が終わる
間際にあたしに話してくれた
何でも
市村さんと話したらしい
彼が遊ぶ理由もわかった
結婚相手が自分で選べないから…
めぐみさんのことは嫌いではない…
だけど…相手にはできない
「親父さんて勘十郎さんだよね、そんな厳しい人には見えなかったんだけど…。」
「基本的に優しい人だけどな、…なにかあるんだろう。市村は説得は諦めてた、だから遊びにはしるしかなかったのかな。」
遊ぶにはしる…
「そっか…」
「もしかしたら今日会えるかもしれないって、偶々稽古の休みだって言ってたから…。色々聞いてくるよ」
ぽんと頭をなでる
ふふっと笑う
「どうしたの?」
「いや…相変わらず小さいなぁて…はは」
「当たり前だよ。もう小さくなるだけなんだから…」