ウラコイ2 銀幕の旦那様
「ちょっと神田弟いい。みちる一条妹頼むわ、」
「うん…」
美帆は翔太君と一緒に廊下に出た
あたしはぽんと背中を撫でる
あたしは神田弟を睨みつける
奴はなんて事ない顔してる
ったく…
「…あんた達なに話してたのよ?」
聞くと素直に話す
「一条さんの事です…別に嫌いではないけど、遊ぶ相手にはできない。って…遊んでるのは最終的に恋愛をしても結婚相手を親父に決められるから…って、市村は諦めてましたよ……」
最終的には親父か…
過保護この上ないつうか
いつの時代の話しなの
そりゃ遊びたくなるに決まってる
逆に彼に感心してしまう
「よく言われるまま従ってるわよね、市村さんも。理由があるんでしょ?ああいう男を縛り付ける理由が……」
「…母親が病弱だったからしいです。だから勘十郎さんは、」
「母親か…」
あたしは 腕組みをといた
「色々事情があるはずですけど、俺に任せて欲しいんです。もしかしたら今日勘十郎さんに会えるかもしれないから…まとめて聞きます」
何だか妙に張り切ってるわね
「よくそこまで動くわね、アンタ。珍しぃ~」
「一応妹になるかもしれない子の為ですから、それに」