ウラコイ2 銀幕の旦那様




歌舞伎の土産物屋の娘だったが
彼女は歌舞伎にはあまり詳しくなかった…



けど私が行くようになって
彼女は歌舞伎の事を聞くようになって



私は先生みたいに彼女に教えた


彼女は笑ってそれを聞いていた






楽しかった

稽古と家の往復の生活でうんざりしていたが

楽しみが増えた



















彼女とあって3年たったころ…




「また転けたのか?大丈夫か…、」



「あたしよく転ぶから」

彼女は笑いながら言った





何でも知っている
わかっていると思った


彼女といるのは居心地が良かった。




梨園の娘はやたら
媚びをうられてうざったかった


その分彼女は媚びもなにもなかった


年相応にきれいだと思った



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