ウラコイ2 銀幕の旦那様
撮影が終わって電話がかかってきた
『あきちゃん、最近うちこないけど元気してるん?映画の撮影やゆうてたけど…、』
「元気だよ。もうちょっとしたら撮影終わるから…うん、分かってる。じゃあ」
いつもの台詞を言い電話を切る
このままでいい…?
本当に…
よくないわかってる
ホテルの部屋はしんとしている
考えたくないのに考えてしまう…
タバコでも吸いにいこう
部屋を出て下の階にいく
「…珍しい…、」
「こんばんは。」
7階について中庭に行く
一条さんがポツンと座っていた
「…タバコ吸いにきたんですか、」
「そう。ここ風が気持ちいいんだよ、」
タバコに火をつける
風はそんな強くない…
「市村さんは…。なぜ女の人と遊んでいるんですか、寂しいからですか?それとも…、どうでもいいからですか。」
彼女の髪が風に揺れていた
強気な顔をしている…、
若くて血の気の多い顔
「どちらだと思う?」
「わかりません、でも失礼です。…あなたはいいだろうけど、もし彼女達の中にあなたを好きな人がいてでもあなたは本気じゃない。…本気であなたを想ってる人達に失礼です…」
本気ね…
「そんな人はいない、割り切ってるから遊んでいるんだ。」