ウラコイ2 銀幕の旦那様










次の日



相変わらず暑くて 皆うだっていた






「暑くない、大丈夫…?、めぐみさん」


「あ…ごめん。」



ちぃ姉は 本当に大丈夫?と聞いた


「暑いから、なんか…ちょっと体調が…。」




嘘だ


市村さんのこと考えてた

昨日あの人は
また悲しそうな顔をしていた


「…ちぃ姉」

「うん?」




スタジオはざわついている


あつい

判断力が鈍る…


頭がぐらぐらする。





「…あたしがあの人をあきらめたほうが楽なのかな。……」



「そんなことないよ。」


「…あの人の悲しい顔見るとね、あたし…なんか切なくなるの。なんでかな…」












あの人の悲しい顔


わからない、どんなに話しても


あの人の本当の気持ちが見えない




ちがう 見せてくれない


あたしが本気じゃないから?


どうしたらいいの











「ごめん…ちょっとトイレ行ってくる」



ちぃ姉に断りを
入れてあたしは休憩室を出た







なんか




頭がぐらぐらする。







だめだ…







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