ウラコイ2 銀幕の旦那様

「……瞳はちゃんとお前を愛していた。お前の名前がそれを示している、“昌良”」




「…けど結局はいないじゃねぇかよ。…おれは信じられない、名前がどうだなんて…いくらでも言い訳は出来る…」




信じられない。



安っぽい作り話でおれを慰めないで欲しい

信じない





しんじない…


「信じたくないならいいさ。わたしは真実しか話していない。瞳に関することで嘘はつけない…ありのままだ。…お前をひねくれた性格にしちまったのはわたしのせいかもしれん…が間違った育て方はしてない。」



「…そりゃそうだろうな。で結局なにが言いたいんだ」


「お前に今から時間をやる。…3年だ、その間にお前は恋愛を学べ、その間にお前が本当に好きな人間を見つけなさい」





3年…?
なんでだよ。


舞ばあちゃんに懐柔されたからか?



「…悪かったな。勘太郎、」













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