ウラコイ2 銀幕の旦那様







「ちぃ……」


「違いますよ」


おれを見たら 彼女は目を伏せた



休憩室は人がいない


「なんですか」



「ごめん。」


「…何が…ですか」





せめるようにおれをみる

一条めぐみ。

なにが…?


なにに謝っている?



目だけで彼女はそう訴えてくる





なにに…




「多分…君と君以外にいままで出会った女の人に。おれは…失礼な態度をとっていた」



「一応…分かってるんですね。」





つんと冷たい声で言った
あたりまえだな。


「許してほしいとは言わない。…今までそんな風にするしかなかいと思っていたから…。」


「…」



3年間の間に
おれはちゃんと恋愛できるのか?



親父の言った母親の過去も
受け入れられるのだろうか?



いまも正直困惑していてわからない




「ちゃんとしてくださいね。あたしのこともふるならふってください、そしたらあきらめられますから。次にいけますから…」


「出来る限りは…て何故、あきらめるって選択肢なの?」



一条さんは はぁと息をはいた


「もし好きな人に好きな人がいて。でもどうしても好きでけどどうにもならなかったら、あきらめるしかないじゃないですか…」



「つらくないのか?」




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