ウラコイ2 銀幕の旦那様
かわいそうなんかじゃない
あたしはお母さん
なんかいなくても平気
「寒くなりそうだな。みちるマフラー巻いていけよ~」
「わかったわかった、早くしなきゃ遅刻だよ?」
お父さんは やばいと
言って支度をして家をでる
あたしも準備して学校に向かった
学校は楽しかった…
友達もいたし勉強もそこそこ出来た
けどなにか足りないと思っていた
なにが足りないのか
分からないのを考えていたら
ぼうっと時間が過ぎていった
「みちるー!また瞑想なの」
「よっちゃん。」
よっちゃんはうふふと笑った
「宿題は自分でやりなさいよ、」
芙美ちゃんは ぱこと教科書でよっちゃんを叩いた
しっかり者の芙美に
のんびり屋のよっちゃん…
幸せだった。
優しい友達 優しい父
失うものなんかないと思っていた
変わるものなんかないと信じていた
「環くんおそーい。」
「ごめんごめん」
6時過ぎに環おじさんは来た
スーツにネクタイ
彼は会社勤めをしている。
結婚はしてるらしいけど子供はいない