ウラコイ2 銀幕の旦那様
12月24日…お昼
わたしは弥生さん達とスキー場に行った
あのあと
お父さんが弥生さんにすぐ連絡して そうなったのだ
「母さん。バスで来て正解だったろ。運転で来たら絶対スキー場つく前に遭難…凍死してたよ」
「…」
弥生さんはじろりと周君をみた
弥生さんは車で行きたがっていたが
お父さん…私達総出で止めたのだ
なぜか弥生さんは道に迷う天才なのだ
京都に行くはずが
大阪まで行って警察に保護された事があるらしい…
「…翔太ー、あらやだこの子顔が熱いわぁ。風邪?」
「とりあえずホテル行きましょ。弥生さん」
わたしは翔太君の荷物を持った…
スキー場とホテルは近い
真っ白な雪山…
お父さんは 昨日の夜から長野に行った
早く帰ってきたらいいな
わたしはそんな風に思っていた
翔太君は結局風邪を引いていた
弥生さんは看病の為部屋にいる
「…みぃ、そんな白けた面してるなよ。傷つくだろ~」
「ごめん」
「あやまるの早ぇよ。まぁ元気だせって…潤さんも早く来るよ、あ、リフト乗ろうぜー」
周君は 楽しそうにリフト乗り場に走った