ウラコイ2 銀幕の旦那様
「…ちょっとね」
「みぃはいろいろ心配しすぎだよ」
翔太君は近くのイスに座った
このホテルには景色を見るため
所々にソファーみたいなイスがある
「…怖いの、なんか」
「こわい?」
「…」
なんでこんなことを言ってしまったんだろう
「みぃには潤叔父さんしかいないからなの?そんな事ないみんないる。おれも周も母さんも…一人ぼっちになんかならない」
「うん…、」
でも “いちばん”はわたしじゃないでしょ
みんなの中のいちばんは違う
きっと わたしじゃない。
だから本気で心配なんかしない。
それを責めるわけじゃない、当たり前だ
お父さんだって
いちばんはわたしじゃない
母…美麗さんだ。
だから、わたしは
必死で父の気をひこうとした
父がいちばん愛してる
彼女の血が混ざったわたしを
それを利用しようして…
あんなに嫌いで
たまらなかった母を利用する
それが唯一 父の気を
ひくことが出来るものなら
わたしはつかう
わたしを見て。
「みぃ。」
「ごめんね、翔太君。」
彼はわたしを見つめてた
心配そうに…
いけない いけない