ウラコイ2 銀幕の旦那様
とんとん拍子に何もかもが進む
葬儀は、環君にも
連絡がいったみたいで 私達は一旦戻る事になった
この雪が父を奪った
家についたら環君と奥さんがいて
不思議に思ったと同時に
はっきりわかった
あぁ大変な事が起きたんだと…
「みちる」
「わざわざありがとう、環君」
いつも通りに言った
いつも通りの家
なにかが変だった
葬式まではあっという間に日にちがたった
わたしは泣けなかった
泣きたい気持ちはあった
けど涙が出てこないのだ
麻痺してる…
どこかでまだ父がいなくなったと信じられないでいる
周りはこんなに騒いでいるのに
身内で一番関係者なのに
部外者みたいに周りを見ている
まるで他人事みたいだ
「みちるちゃん」