ウラコイ2 銀幕の旦那様






わたしは環君に引き取られた


薫さんもいい人で優しかった










わたしの望んでいたものが手に入った



優しい父母











けれど







甘えるなんて 出来なかった




周君や翔太君とも
だんだん会わなくなった



環君は弥生さんのことそこまで
知ってる訳ではなかったから











学校でも気をつかわれてばかりで面倒だった










みんな てだれ?









みんないなくなってくじゃない











わたしを置いて











なんで…


なんであんな風に振る舞えるの



なんで すぐいなかったことに出来るの




なんで…そんなこと言うの
















毎日毎日 毎日




苦痛でしかたなかった

笑ってるフリ
忘れていくフリ


立ち直っていくフリ













なんで わたしばかり。











お父さん お父さん











わたし 疲れたよ












ただ続く毎日


気を抜いたら 倒れそうな毎日












気づいた





どれほど自分が恵まれていたか


どれほど愛されていたか。




どれほど 幸せだったか
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