ウラコイ2 銀幕の旦那様




……



そして なぐさめてくれるだろう




そうなったらわたしは
ズルズルと甘えてしまう




彼の優しさに漬け込んで





そして彼をだめにしてしまうまで頼るのだ……



ほんとうに汚い








そしていつかきっと



わたしの中の

この気持ちを彼が本当に
理解してしまったら




わたしがとんでもなくだめなひとだと




わかったら彼は

もうわたしに優しくはしない




わたしはそれを見たくない…





ほんの一瞬だったけどわたしは感じた






自分が 汚い人間かは
一番自分がわかっていたから…









わたしは結局は…
自分が傷つくのが怖かっただけなのだ





傷ついて見捨てられるくらいなら いらない





ひとりで生きていく











「…ごめんなさい」


「…」





泣きそうになった
いま胸が苦しい…



「わたし…」




「みちるさんちょっと来てくれないかな、」




「え…」



翔太くんは明るく笑った



「懺悔かなにかするんだろ?ついでに行こう」






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