ウラコイ2 銀幕の旦那様

わたしの気持ちが
重荷になったらどうしよう




ずっと今のままを受け止めてくれるなんてわからない





…わからない


ちがう


ちがうそうじゃない、

本当は
本当の気持ちは





いつまでもいちばんに
わたしをみていてくれる?












「わたし…ほんとは怖いの。」

「怖い?」




怖いの





「父が亡くなって、すごい悲しかった、もう生きていけないんじゃないかって思ったの……、」









あなたが突然いなくなるのが怖くてたまらない




なんでこんなに好きなんだろう



なんで…?

いつからこんなにこの人のことを大事にしようと思うようになったのだろう、




わからない



「あなたがいなくなるのにきっとわたしはたえられない」





失うことが怖くて
幸せを手に入れられない…


いくらあなたに言われても不安が消えない




知ってしまったの
人がいなくなる怖さを…









下をむく


ステンドガラスの光がぼんやり差し込み影をつくる




「だから結婚したくないのか、」


「…翔太君」









見上げたら 不機嫌そうな顔をしていた



「じゃあ俺が不老不死にでもなればみちるさんは結婚する?」


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