ウラコイ2 銀幕の旦那様
「…うん」
同じ気持ち…
わたしにもあるよ
父以外の
あなたを大切に思う気持ち…
もしかしたら父以上に
大切に思う気持ち。
残酷だ いくら
わすれられないといっても
所詮は忘れていく
そしてまた誰かを好きになる
生きてる限り…ずっとそうなのだ
そうしないと 生きていけない
『確かに寂しいけど、あの子達がいるから…それにあの人に怒られそうだからね』
弥生さんは笑っていた
彼女は別れ際に言っていた
『みちるちゃん。翔太と兄弟じゃなくて良かったわね、そうだったら結婚出来なかったわよ~?』
「弥生さん!なにいってるんですかぁ…もぅ…」
弥生さんはクスクス笑う
『私は言った事があるのよ。潤さんに“みちるちゃんのお母さんになりましょうか”って…でも断わられちゃった。資格がないからって、馬鹿よね…でも、あの時断られて良かったわ。違う形であなたの“母親”になれるんだもの…』
『潤さんはわかってたのかしらね。“兄弟にしちゃダメだ、もし結婚てなったら難しい”って言ってたもの…。』