ウラコイ2 銀幕の旦那様
「父が…?」
『そうよ…。まさかそんな事言うとは思わなかったけど…でも変わったのよね…。あなたがいたから、かわれたのよ。…みちるちゃん親の“一番”の幸せはね』
親は、いつだって
子どもが笑っているのが一番の幸せなのよ
子どもが泣いてる姿なんか見たくないのよ…
きっと潤さんも そんな風にあなたを思っているはずよ
昔もいまも…
わかってるよ
弥生さん
お父さんがわたしの幸せを願ってる事
でも怖くてたまらないの
幸せになる
お父さんがいなくなって思った
わたしが人を求めると
その人がいなくなってしまうんじゃないかって
でも
「みちるさん?」
この人はずっと
わたしのそばにいてくれる
わたしをいちばんにみてくれる
「……翔太君。」
「ん?」
陽の光があたって翔太君の顔がぼやける
「…わたし面倒くさいよ。わかってる?」
「うん」
「本当にわかってるの?いいの…、もっといい人はいるよ」
「…いらない。あなたがいれば俺は何もいらない」