ウラコイ2 銀幕の旦那様
「何事もふたりで話していく事を誓います。」
「……」
真面目くさった顔で翔太君は言う
「…ふふっ、」
なんか馬鹿馬鹿しくなった
「笑ったな。あ…」
「なに?」
「ちょうどいいもんみっけ、みちるさんそこに立っててよ」
祭壇の前をさし彼は後ろに行った
「翔太君~」
「待っててよ、やっぱりな。目つむってて」
わたしはしかたなく目をつむる
ふわとなにかが頭にかぶさった
「いいよ。」
「なに…これ、あ……カーテンのレース、」
翔太君はわたしの正面にきていた
「即席の花嫁、いやだった?」
「…もう、」
軽く笑い前をみる
真面目な顔で
「病めるときも健やかなる時も槌谷みちるを妻とし愛する事を誓います」
「……翔太君」
「みちるさんも誓ってよ。俺一人だけだったら誓いになんかならない」
「でも…」
「なぁにためらってんのよ~、さっさと誓ってチューしなさいよ。」
後ろから声がした
「美帆ぉ!あ…めぐみさんに、工藤君、市村さん…」
「あんたたちいつの間に、」
翔太君は ため息をついて美帆達をみた
図々しくイスに座ってる
「つい10分まえくらいかしら、あんた達お尋ねものになってたから、探しにきてあげたのよ」