ウラコイ2 銀幕の旦那様
「まったく…」
「気にする事ないよ。市村さん、悪い人じゃないし…」
「だから嫌なんだよ。…」
翔太君は 笑った
仮結婚式をしたあとわたし達は
あわてて撮影に戻った
美帆がうまく言い訳を作ってたから
ふたりでいたのはばれなかった
いま考えたら恥ずかしい
なんであんな事ができたのかわからない。
「みっちる~と神田弟。帰るわよー」
「はーい」
美帆が叫ぶこえが聞こえた
「あんたさ早く結婚しなさいよっ!もう…なんならわたしと合同で!」
美帆は はぁあとため息をついた
ホテルにつき ようやく一息ついた
「…うーん、うん。」
悩んで たけどなにか吹っ切れたような気はする
結婚か…
「そういえば…まだ具体的な話しをした事ないな…どうなるんだろ」
「なるようになるわよ、神田弟だって成人してんだし。事務所もうるさく言わないでしょ。マネージャーの水野さんも知ってるわけだし…」
「そうだけど…」
ベッドにゴロンと横になる
「奴が俳優だから?ファンのこと気にしてるの」